高温期を自然に長くするためには、どんなことを意識したらいいのかな……。
高温期とは、排卵後の体温が上昇する期間のこと。
高温期を長くするためには、日々の生活習慣や栄養摂取がカギとなります。
妊娠を心待ちにするなかで、短い高温期に悩まされる女性は少なくありません。
妊娠を希望するすべてのカップルにとって、基礎体温の正しい知識は必須です。
この記事では、基礎体温と妊娠の深い関係と、高温期を充実させるためのポイントについて解説します。
最後まで読むと、今後の幸せな家族計画に備え、基礎体温の正しい知識と管理方法がわかりますよ。
高温期を理想的な長さに導くための、具体的なアプローチを探っていきましょう。
妊娠するために知りたい|基礎体温と高温期の関係
妊娠を考えたときに、必ずチェックしておきたいのが月経の周期です。
基礎体温ってなに？
基礎体温とは、人間の体が休息時に保持する最も低い体温のことです。
具体的には朝起きた直後、活動を開始する前の、安静時の体温を指します。
この基礎体温は、ホルモンバランスの影響を受けやすく、女性の場合は月経周期によって変動する特性があります。
基礎体温と妊娠の関係
基礎体温を計測することは、排卵日の予測や生理不順、不妊症の診断などに役立ちます。
女性の場合、月経周期の中で排卵が起こると、プロゲステロンというホルモンの分泌が増加し、体温がわずかに上昇します。
このため、基礎体温を日々記録することにより、排卵期間や月経周期の健康状態が視覚化できるのです。
安定した基礎体温のデータがあると、婦人科系のトラブルが疑われた際にも、有用な情報となり得ます。
基礎体温の計測のしかた
基礎体温の計測は、正確なデータを得るためにも、毎日同じ時間帯に計ることが重要です。
測定する際は、口、脇の下、直腸など体内の温度が測定可能な場所で行い、デジタルまたは水銀体温計を用いることが一般的です。
測定結果は基礎体温表に記入し、変化の傾向を観察しましょう。
妊娠を希望する夫婦の間では、この基礎体温ふ表が妊娠計画の一助として用いられることもあります。
基礎体温の計測はシンプルながらも、個人の生理的リズムや健康状態を知る重要な手段です。
正しい測定方法と継続的な記録を通じて、自身の体の変化を見守ることができますよ。
基礎体温と高温期の関係
基礎体温は、女性の体温が日々変化するサイクルを示し、月経周期を反映する重要な指標の一つです。
妊娠を希望する場合、高温期を正確に把握することが非常に有益であり、基礎体温を測定することで最も妊娠しやすい時期を予測することができます。
とくに排卵日の周辺では、ホルモンの変化により、体温に顕著な変化が現れます。
排卵が起こると、黄体ホルモンプロゲステロンの分泌が増え、それに伴い基礎体温が上昇します。
毎月のタイミングで、妊娠しやすい時期としにくい時期があるのは、なんとなく知ってるわ。
この高温期と呼ばれる段階は、一般的に排卵後から次の月経が始まるまで、約2週間ほど続きます。
高温期が異常に長い場合は、妊娠の可能性が高いと見ることができますよ。
高温期の平均体温は、低温期の平均体温よりも、0.2～0.5度ほど高くなるのが一般的です。
逆に高温期が短い場合、黄体機能不全の可能性が示唆されることもあるため、医師の診断を受けるきっかけになります。
基礎体温のグラフには個人差があるため、自分自身の周期や、体温の変動パターンを理解することが大切です。
基礎体温の記録を継続することで、自身の体のリズムを把握し、健康管理や妊娠計画に役立てることができますよ。
排卵と基礎体温の周期には切っても切れない関係があるのですね。
高温期が短く体温がバラバラな原因
妊娠を望んでいるのに、高温期が短い……。
実際に体温を測り始めてみると、低温期と高温期の区別はついても、体温が上がったり下がったりと不安定で、高温期に入るまでの期間が長いという状況がみえてくる場合があります。
考えられる原因としては、生活サイクルの乱れやストレスから基礎体温が安定せずに、ホルモンバランスが崩れているケースがあります。
もし「高温期がない」という場合には、月経があっても排卵がない可能性があるため、医師への相談をおすすめします。
はっきりと理想的な形ではなくても、低温期・排卵日・高温期の区別ができる範囲であれば、さほど問題はなく、大きく心配する必要はありませんよ。
妊娠だけではなくあらゆる健康法にいわれることですが、適度な運動と食事を心がけ、いつも同じ時間に就寝することで、基礎体温のブレを抑えることができます。
低体温期が長いと着床しにくい？
基礎体温の高温期が短いタイプこの基礎体温のグラフ波形から生殖器の冷え、あるいは子宮が冷えて、血液循環が悪い状態ということがわかります。
卵胞の発育および黄体の機能が悪いので着床しにくく、妊娠しにくい状態といえます。
高温期を適正に保つために｜体質改善の5つのポイント
基礎体温から妊娠しやすい時期を把握しても、なかなか妊娠しないのはなぜでしょうか。
低体温期が長ければ、受精卵が子宮内膜に着床するための十分な時間が確保されず、妊娠が成立しにくくなる可能性がありますが、体質や生活習慣の見直しによって、高温期を適正に保つことができます。
高温期がおおよそで10日未満で、低体温期が長くなってしまう場合は、着床しにくい状態といえます。
高温期の長さは、プロゲステロンというホルモンの分泌に直接関連しているため、このホルモンのバランスを整えることが大切です。
高温期を維持して、低体温体質を改善するための5つのポイントをご紹介しますね。
- 質の良い睡眠の確保
- 体を冷やさない
- リラックスした日常生活
- バランスの良い食事
- 適度な運動
冷え性や、低体温体質を改善するためには、どうすれば良いのかを考えていきましょう。
①質の良い睡眠の確保
睡眠はとくに重要であり、良質の睡眠を確保することでホルモンのバランスが整い、高温期を適正に保つ効果があります。
体にやさしい睡眠改善サプリを試してみるのも良いでしょう。
②体を冷やさない
体を温める力が弱く、子宮や卵巣、内臓のエネルギーが不足していると、高温期を維持することは難しいです。
低体温期が長い場合では、血液の循環が悪いケースが多く、身体を温めて血行を良くすることで改善が見込めますよ。
下がった体温を上げるエネルギーが不足している人は、一度体が冷えてしまうとなかなか体温が上昇しないため、高温期を長く保つことができません。
温かい飲み物や食事で、体を内側から温めることもできますね。
生姜や唐辛子は体を温める食材として有名ですが、他にもりんごや大根、白菜なども体温を上げる食材です。
ざっくりした分類
- 暖かい地方：夏場に採れる食材には体温を下げる効果
- 寒い地方：冬場に採れる食材には体温を上げる効果
冷たい飲食物を多く取りすぎず、夏でも靴下を着用するなど、冷えない対策で体温を下げないように心がけましょう。
寒さが厳しい時期には、カイロなども有効に活用したいですね。
体を温める効果のあるサプリも販売されているので、検討してみるのもいいかもしれませんね。
高温期を長く保つためには、体を温めるといいのね。
③リラックスした日常生活
高温期なのに体温が途中で下がったり、下がったり上がったりを繰り返して、なかなか安定しないという場合には、ストレスが原因となるケースもあります。
自分がリラックスできる時間をもち、良質の睡眠と「細かいことは気にしない」と考えられるようにしましょう。
なかなか難しいですが、意識してストレスを多く感じないよう努めることも大切です。
④バランスの良い食事
エネルギー不足や血液の栄養不足を改善するため、食事に気をつかうことが重要で、栄養が十分にいき渡れば体温は安定してきます。
十分な栄養で血行を良くすることは大切です。
その大敵になるのが過度なダイエットです。栄養が不足しがちなうえ、ストレスを感じやすい状態におちいってしまいます。
女性なら誰でも気になるボディラインでも、ダイエットはしばらくお休みしましょう。
妊娠したとわかれば、生まれてくる赤ちゃんのために、栄養たっぷりな食事を心がけるのではないでしょうか。
そのための準備は、妊娠を考えたときからすでに始まっているのです。
⑤適度な運動
適度な運動は血行を促し、生理機能の正常化につながるため、日頃から積極的に取り組むことが推奨されています。
適度な運を日常に取り入れることは、先の章で出てきた睡眠の質を向上し、ストレスを軽減した心の安定にも高い効果が期待できます。
激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガなど、体に負担をかけないものが適していますよ。
運動で心も体もきれいになるとうれしいですよね。今日からぜひ始めてみませんか。
まとめ
- 妊娠を望むなら基礎体温の正しい知識は必須
- 高温期が短いと着床に不利となることがあるため、高温期を長く維持することが重要
- 長い高温期につなげるためには、体質改善が必要不可欠
- 冷え性を改善し、バランスの取れた栄養を摂取することで、体温を適切に保ちながら妊娠に適した体をつくる
- 過度なダイエットは避け、ストレスを溜めない生活を心掛けることも大切
着床しやすい体づくりのため、日々の生活習慣を見直し、心も体も健やかな状態で妊娠を迎えられるように準備していきましょう。